導入後のサポート

メディセーフウィズをご使用中の方へ、お取り扱いに関する注意事項やトラブルシューティングをご紹介いたします。

貼付部位選定のポイント

留置セット(イージーパッチ)の貼付部位の選択やはがれ対策として、次の1~3にご注意ください。

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貼付部位選定のポイント

留置セット(イージーパッチ)の貼付部位とはがれを防止するためのポイント

  • 留置セットの穿刺操作やポンプの着脱操作に慣れるまでは、ご自身で装着状況が確認でき、両手で確実に操作ができる身体の前面部から開始することをおすすめします。

    貼付可能部位

    避ける部位

    貼付部位は、皮膚トラブルを避けるために必ずローテーションしてください。

    • へそ周囲 5cm

    • 傷や硬結している部位

    • 肋骨、腸骨(骨盤の骨)の上

    • ズボンのベルトと重なる位置や衣服との摩擦等によりはがれやすい場所

    • 日常の中で皮膚表面が曲がりやすく伸び縮みが多い場所 等

  • 貼り付ける前に、穿刺部位や貼付部位全体をアルコール綿等で拭きます。
    皮膚のよごれや皮脂を丁寧に拭き取り、よく乾燥させた後、伸ばすように皮膚を張って、イージーパッチを身体に貼り付けてください。
    貼り付けた後は、貼付テープの周囲だけでなく、ホルダーの上からも全体的に指でなぞって貼付テープに“しわ”や“浮き”がない状態にするよう、確実に貼り付けてください。

    貼付部位の周囲をアルコール綿で清拭

    皮膚によごれや皮脂が残っていたり、ぬれていたりすると、貼付強度が弱くなってしまい、はがれやすくなります。

    留置セットをしっかり貼り付ける

    皮膚を伸ばし、貼付テープに浮きやたるみが出ないように貼り付けます。

    パッチを指でなぞって固定

    貼付テープ外周部やホルダーの上を指でなぞるように押さえ、シール外周の縁に浮きやはがれがないことを確認し、しっかりと貼り付けます。

    貼付テープの剥離紙をはがす際のポイント

    剥離紙のタブを持ち、内側から外側の方向にゆっくりめくるようにしてはがしてください。
    なお、剥離紙をはがす際は、貼付テープの粘着面を触らないようにしてください。
    貼付テープ粘着面を触ると、テープが折れ曲がったりしわになったりして、正しく貼り付けられません。貼付テープを正しく貼り付けられなかった場合は、新品に交換してください。
    外側に向けてめくるとうまくはがれます

    剥離紙をはがす
  • 使用中に“浮き”や“はがれ”が気になった場合は、貼付テープ周りを市販のサージカルテープなどで補強することもご検討ください。
    サージカルテープはホルダーの上からテープを貼らないでください。
    ホルダーと貼付テープのすき間に補強用テープを通すようにして貼り付けてください。

    サージカルテープ

    サージカルテープ

    パッチの剥がれ対策

    サージカルテープでの補強例

    補強用テープの貼付位置

    補強用テープの貼付位置

ポンプ装着時のポイント

ポンプが留置セット(イージーパッチ)のホルダーに確実に接続されていないと、インスリン注入不良の原因となる場合があります。
ポンプを装着する際は確実に装着できるよう、下記のポイントにご注意ください。

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ポンプ装着時のポイント

  • メディセーフウィズ留置セット(イージーパッチ)は、穿刺つまみを回らなくなるまで回し切り、まっすぐ引き抜いてください。

    重要ポイント

    • 穿刺つまみは回らなくなるまで回し切り、まっすぐ引き抜く

    • ゴムポート部が装着されているかを確認する

    • 1

      穿刺つまみを左回転させて穿刺する

      音がするまで穿刺つまみをひねる
    • 2

      さらに回らなくなるまでつまみを回す

      穿刺つまみを最後まで回しきる
    • 3

      穿刺つまみをまっすぐに引き抜く

      穿刺つまみをまっすぐ引き抜く
    • 穿刺つまみを回しきるまで、引っ張ったり、斜めにして引き抜いたりしないでください。まれに留置セットにゴムポートが正しく装着されない場合があります。

    留置失敗例

    失敗例穿刺具にゴムポートが残る

    正しい留置例

    成功例ホルダーにゴムポートが装着されている

  • ポンプが留置セット(イージーパッチ)のホルダーに確実に接続されていないと、インスリン注入不良の原因となる場合があります。
    接続の際は、以下の手順1~3にしたがって確実に装着するようご注意ください。

    • 1

      ポンプとホルダーの間にすきまができないように、ポンプの上に指を添えて軽く押し付けながら、まっすぐ、ゆっくりとスライドさせてください。

      ガイドに沿ってポンプをスライド
      ポンプのパッチへの装着
    • 2

      ホルダーにポンプを装着した後、次のStep1~3で確実に装着されていることを確認してください。

      ポンプ装着の確認・横

      STEP1ポンプとホルダーの両サイドを“ギュッ”と押さえ込む

      ポンプ装着の確認・縦

      STEP2ホルダーガイドの根本を押さえ、確実に固定する。ツメがホルダーにかかっていない場合、「カチッ」と音がします。

      カートリッジの爪とホルダーの穴

      STEP3カートリッジ左右の“ツメ”がホルダーにはまっていることを確認する

    • 3

      確実に装着できているかを確認するために、次の〈確実にポンプを装着するための確認〉Point 1~3をご確認ください。
      見えない側は指でなぞるなどして、ポンプとホルダーの間にすきまがないことを確認してください。

      ポンプ装着確認1

      ポンプの先端がホルダーに確実にはまっていること

      ポンプ装着確認2

      ポンプがホルダーのガイドに保持されており、ポンプとホルダーの間にすきまがないこと

      ポンプ装着確認3

      カートリッジ左右のツメがホルダーにはまっていること

    ポンプを着脱する時(入浴等)の注意点

    入浴等でホルダーからポンプを取り外した際は、タオルや衣類等がホルダーのガイドに引っかからないよう、ご注意ください。
    また、その際は必ずホルダーに保護カバーを付けてください。

    • タオルや衣類等がガイドに引っかかり、貼付テープがはがれることがあります。

    • タオルや衣類等によって、留置セットのゴムポート部を引っかけて破損することがあります。

    入浴時ガイドに注意

    ガイドにタオル等が引っかからないように注意。

    入浴後のゴムポート水滴除去

    入浴後はゴムポート部の凹部分に水滴が残りやすいため、必ずゴムポート部をアルコール綿等で拭いてください。

    保護カバー装着状態

    ポンプを外す際は、必ず保護カバーを付ける。

エア発生時の対応ポイント

カートリッジ内に気泡(エア)があると、インスリンが注入されず、高血糖になるおそれがあります。

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エア発生時のポイント

  • インスリン充てん後に、リザーバーに直径1mm以上の気泡(エア)が確認された場合は、次の手順1~7にしたがって気泡を除去(エア抜き)してから、リモコンによるプライミングを行ってください。

    • 気泡が残っていると、インスリンが注入されず、高血糖になるおそれがあります。

    • 1

      カートリッジのリザーバーを指で軽くたたいて、気泡をリザーバーの先端部に集めます。

      リザーバーの気泡を集める
    • 2

      押し子の下部にある溝に100円等の硬貨を引っかけます。

      リザーバーの押し子の溝に硬貨をはめる
    • 3

      カートリッジ裏側の「送液ポート針」からインスリンが出てくるまで、押し子を押し上げて気泡を出します。
      押し子はまっすぐ、ゆっくりと、平行に上げてください。
      ねじや歯車は精密機構部ですので、この操作の際に触らないよう、ご注意ください。

      押し子を押し上げて気泡を出す
    • 4

      ポンプ本体とカートリッジを接続します。

    • 5

      ポンプとリモコンの通信を設定します。

    • 6

      リモコンの「ポンプ内部流路充てん」画面で[充てん開始]をタッチして、プライミングを開始します。

      ポンプ内流路充填開始
      • プライミングには、スライドナットと押し子を接続させる目的もあります。カートリッジ充てん後の気泡除去(エア抜き)を実施した場合も、再度プライミング(ポンプ内部流路充てん)操作を必ず実施し、連続したインスリンの滴下を確認してください。
        スライドナットと押し子が接続されないとインスリンの送液が開始されず、高血糖になるおそれがあります。

    • 7

      インスリンが送液ポート針からポタポタ落ちることを確認できたら、[停止]をタッチします。

      ポンプ内流路充填停止

    重要ポイント

    必ずプライミングを実施し、連続したインスリンの滴下を確認してください。
    カートリッジの送液ポート針周囲にインスリンがたまった場合は、ホルダーに取りつける前にアルコール綿等でふき取ってください。

    プライミング時間の目安

    • 200Uの場合 : 約1分

    • 150Uの場合 : 約2分

    • 100Uの場合 : 約3分半

  • メディセーフウィズをご使用中に、カートリッジのリザーバー内に大きな気泡(エア)が確認された場合は、フラッシュ機能を使用して必ず気泡を除去(エア抜き)してください。

    • 大きな気泡がリザーバー内に残ったままだと、インスリン注入の妨げになり、高血糖になるおそれがあります。

    • 1

      リモコンの[基礎レート一時停止]をタッチした後、ポンプをホルダーから外し、カートリッジ側からリザーバーを確認します。

      • 必ずポンプをホルダーから外した状態でフラッシュを実施してください。
        ポンプがホルダーに接続した状態ではフラッシュは実施できません。

    • 2

      大きな気泡(エア)が確認された場合は、ポンプを右図のように縦に持ち、カートリッジ背面からリザーバー部分を指ではじくようにたたいて気泡をリザーバーの先端部に集めます。

      使用中のエア発生対処
    • 3

      ポンプを縦に持ち、リザーバーの先端部に気泡を集めた状態で、リモコンの一時停止画面で[フラッシュ]→[フラッシュ]をタッチし、リザーバー、ポンプ流路内の空気を押し出します。[フラッシュ]を1回タッチするごとに1Uずつ送液されます。
      [基礎レート一時停止]をタッチ →[フラッシュ]をタッチ →[フラッシュ]をタッチ再度 →フラッシュする場合[再フラッシュ]、終えるときは[完了]をタッチ

      フラッシュ操作
    • 4

      送液ポート針から、連続したインスリンの送液が確認できるまで、[再フラッシュ]をタッチし、送液を繰り返します。
      カートリッジの送液ポート針周囲にインスリンがたまった場合は、インスリンをアルコール綿等で拭き取ってください。
      エア抜きが完了したら、ポンプを挿入して「完了」→「基礎レート再開」をタッチ

      インスリン投与再開
      • ポンプの装着忘れ、基礎レートの再開忘れにご注意ください。基礎レートが停止してから15分毎にアラートでお知らせします。

    重要ポイント

    • ポンプ本体とカートリッジの接続は、無用に外さないでください。

    • 使用中にポンプ本体とカートリッジを外した後、再度同一カートリッジと接続した場合は「リザーバー内薬液残量表示」と「交換時期表示」がリセットされ、正しく表示されません。

入浴時の注意事項

入浴時には必ずポンプを取り外してください。
ポンプ本体およびリモコンは、防滴仕様のため、少量の雨や、汗程度は問題ありませんが、水濡れ、または水没したポンプは使用しないでください

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入浴時注意リーフ

  • 入浴時等にホルダーからポンプを取り外した際は、タオルや衣類等がガイドに引っかからないようにご注意ください。
    また、必ずホルダーに保護カバーを付けてください。

    入浴時ガイドに注意

    ガイドにタオルや衣類等が引っかからないように注意

    保護カバー装着状態

    ポンプを外す際は、必ず保護カバーを付ける

    入浴後のゴムポート水滴除去

    入浴後はゴムポートの凹部分に水滴が残りやすいため、必ずゴムポートをアルコール綿等で拭く

    • タオルや衣類等がガイドに引っかかり、貼付テープがはがれることがあります。また、留置セットのゴムポート部を引っかけて破損することがあります。

    • 1

      基礎レートを一時停止する

      • 一時停止せずに取り外すと、「ポンプ外れアラート」が発生します。

      入浴時基礎レート一時停止
    • 2

      ポンプの取りはずしボタンを押しながら、イージーパッチのホルダーから取り外す

      • 取り外したポンプの、ポンプ本体とカートリッジの接続を無用に外さないでください

      入浴時ポンプ取り外し
    • 3

      保護カバーをホルダーにスライドして装着する

      入浴時保護カバー取り付け
    • 1

      保護カバーの取りはずしボタンを押しながら、ホルダーから取り外す

      入浴時保護カバー取り外し
    • 2

      ゴムポート部分を消毒する

      入浴後のゴムポート水滴除去
    • 3

      ポンプをホルダーに挿入する

      入浴後ポンプの再装着
    • 4

      [基礎レート再開]をタッチ

      基礎レート再開
    • ポンプの装着忘れ、基礎レートの再開忘れにご注意ください。基礎レートが停止してから15分ごとにアラートでお知らせします。

    • 保護カバーは防水ではありません。入浴やプールに入った後は、ゴムポート部分をアルコール綿等で消毒してください。

電話でのサポート

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テルモ・コールセンター インスリンポンプ専用 24時間365日受付 0120-84-1214

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