導入チェックリスト
インスリンポンプ療法の適応と必須条件
インスリンポンプ療法は、インスリン投与量を細かく設定できるため、良好な血糖コントロールの実現などのメリットがあります。
同時に、インスリンポンプ療法を適切に運用するには、充分な患者支援を行う医療チームに加え、患者さんにとって適切な治療法かを検討する必要があります。
導入検討にあたっては、以下のチェックポイントを確認しましょう。
チェックポイント
インスリンポンプ療法の適応となる例は以下となります。
1型糖尿病
頻回注射療法では血糖マネジメントが不安定な方
低血糖もしくは無自覚低血糖を呈する方
妊娠を希望もしくは計画されている方
小児
2型糖尿病
インスリン分泌が著しく低下している方
インスリン分泌が著しく低下している方
厳格な血糖マネジメントが必要で、妊娠を計画もしくは妊娠中の方
厳格な血糖マネジメントが必要で、妊娠を計画もしくは妊娠中の方
必須条件
インスリンポンプ療法自体を理解し、ご自身として取り組む意欲のある方
インスリンポンプ自体の操作や、血糖自己測定等が正確に行えること、または保護者が十分に教育を受け、サポートできること
通院している医療機関に、インスリンポンプの十分な経験のあるスタッフがおり、継続的な教育やトラブルへの対処が可能であること
- 参考資料
- 日本先進糖尿病治療研究会によるCSII及びCGMに関するステートメント (糖尿病 57(6):403~415,2014)" Table 1 CSIIの適応とその必須条件"より